福島県に残された、馬刺しと力道山の関係のお話

2015/12/22

力道山

▼会津で馬刺しが食べられたキッカケは?

 会津での馬刺しと辛味噌のルーツは「力道山」と言われています。

 昭和30年ごろに、当時プロレスブームを巻き起こした国民的ヒーローである「力道山」が会津の鶴ヶ城に来て興行を行なっていました。

 試合を終え、訪れた肉屋で力道山が店内に吊り下げてあった馬の枝肉を見て、なんと生の馬肉に持参したタレを付けて食べ始めたんです!

 それまで、馬肉を生で食べる習慣が会津にはなかったため、お店の方は大変驚いたそうです。

 念のため、後日、保健所に問い合わせたが問題ないと分かり、力道山の持参したタレを参考に辛味噌を開発。それを馬刺しとともに売り出したところ、人気が出て会津に馬刺しが広まったのです。
 ※興行…大衆へ娯楽を提供する行為。見物人から入場料をとる変わりにスポーツをみせること

無題

▼力道山とはいったいどんな人物なの?

 1924年生まれで、40年に大相撲の初土俵を踏み、関脇を最高位として50年に引退しました。引退後はプロレスに興味を持ち、52年に渡米し、300戦以上をこなして大活躍を収めました。

 その後、帰国すると日本プロレス協会を設立し、世界タッグ王者のシャープ兄弟を招聘し、米国の一流レスラーと戦う姿がテレビ中継され、日本中にプロレスブームを巻き起こしました。

 63年に東京で口論となった暴力団関係者に腹部をナイフで刺され、死去しました。

koduyu

▼会津の郷土料理「こづゆ」とは

 山の幸と海の幸を取り合わせた薄味仕立ての汁煮で、江戸時代後期から明治初期にかけて会津藩の武家料理や庶民のごちそうとして広まり、正月や祭り、冠婚葬祭など特別な日のおもてなし料理として食べられてきました。

 四方を山に囲まれた会津盆地では海の物は手に入りにくく、山の幸を具としていれています。何杯おかわりをしても失礼にならないという習慣があり、まさに「最高のおもてなしをしたい」という人情味豊かな会津人の心を垣間見ることができる料理です。

この記事を見た人はこんな記事も見ています

  • 会津の馬刺しを全国に発信する!2015年12月22日 会津の馬刺しを全国に発信する! ▼会津ブランドを全国に発信する!  会津の馬肉を全国にアピールしていこうと立ち上げられたのが「AIZU SAKURAプロジェクト実行委員会」。  会津は日本酒造り […]
  • 熊本とは違う!?馬刺しに辛味噌を使うのが会津流2015年12月22日 熊本とは違う!?馬刺しに辛味噌を使うのが会津流 ▼会津の馬刺しには“辛味噌”  馬刺しを食べる際、熊本では「おろしニンニク」と「おろし生姜」を薬味に用いますが、福島・会津では“辛味噌”が主流。  辛味噌は唐辛子 […]
  • 熊本の馬刺しは重種馬の馬肉でサシが特徴2015年11月12日 熊本の馬刺しは重種馬の馬肉でサシが特徴 ▼熊本の馬刺しは”サシ”が特徴  食用とされる馬の品種は、大きく分けると800㎏~1tクラスまで肥育する「重種馬」と、600㎏前後のサラブレッドやアラブといった競争馬に […]
  • 馬肉生産量で全国2位の福島県2015年12月22日 馬肉生産量で全国2位の福島県 ▼熊本に次ぐ馬肉の生産量2位の福島県  ”馬肉王国”熊本の陰に隠れがちですが、実は福島は馬肉の生産量全国2位の県。  会津若松や喜多方などの“会津”地方において盛んで […]
  • 馬刺しのタレは、全国で微妙に違う?2016年1月21日 馬刺しのタレは、全国で微妙に違う? ▼本場熊本は『甘口醤油+おろしニンニク+生姜』  一般の刺身醤油に比べて濃厚で九州ならではの濃ゆい甘口が特徴です。  その馬刺し醤油に“すりおろしニンニク”と“生姜” […]
  • 馬刺しが「桜肉」といわれるその理由とは?2015年12月28日 馬刺しが「桜肉」といわれるその理由とは? ▼馬肉のことをなぜ「桜肉」というの? 馬肉は「桜肉」ともいわれており、その諸説である6つの説をご紹介します。 ①隠語説 江戸時代には獣肉を食べることが禁じられていて […]

Valid XHTML 1.0 Transitional 正当なCSSです!