昔からある馬言葉
目次
▼私たちの身近にある「馬言葉」
今では私たちの生活には寄り添っているといえない「馬」ですが、私たちの周りにはたくさんの「馬言葉」があります。
日本人と馬との関わりや歴史というものを感じられ、当時の日本人の情景や世界観など想像できたら面白いですね。
▼「馬」のつく慣用句
馬のつく慣用句は山ほど。人と馬が身近な存在であったことがわかります。いくつか紹介してみたいと思います。
・馬の耳に念仏
馬に念仏を聞かせてもそのありがたみがわからぬように、言い聞かせてもその価値がわからないさま。
・生き馬の目を抜く
生き馬の目を抜くほど、素早く事をするさま。
・馬耳東風
他人の意見や批評に注意を払わず聞き流す事。
・馬子にも衣装
ちゃんとした衣装を身に付ければ誰でも立派に見えること。
・馬には乗ってみよ人には添うて見よ
物事はまず経験してから良し悪しを判断せよ。
▼植物や魚の名前にまで?!
そういえば…。と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は植物や魚の名前にも「馬」という文字が使われているのでこちらもご紹介します!
・馬魚(タツノオトシゴの別称)
人の脳の中には、記憶を司る「海馬」と呼ばれる器官があり、この器官の形がタツノオトシゴに似ていることからこの名前になったとか…。
・馬追い(バッタ目ウマオイ科の昆虫の総称)
鳴き声が馬子が馬を追う声のように聞こえる事から名づけられました。
・馬の足形(キンポウゲキンポウゲ属)
根生葉を馬の蹄に見立てたものが由来です。
・馬面剥(フグ目の海魚、カワハギ科の硬骨魚)
馬の顔に似ていることが由来です。