「カナダ産国内肥育」の馬刺しの生産の流れ
▼「カナダ産国内肥育」とは?
カナダで生まれた馬を日本で肥育したことを「カナダ産国内肥育」といいます。
農林水産省の「食肉を目的とした馬の輸入頭数の推移」を見ると、馬の生体(生きた馬)の輸入頭数は、平成11年に3000頭を超え、それ以降、毎年4000~5000頭前後を輸入しています。
輸入先は平成17年以降はカナダのみです。2011年の全国合計のと蓄頭数が約1万2000頭なので、その3~4割がカナダ生まれの馬になる計算です。
このように「カナダ産国内肥育」の割合が大きいのが日本で食されている馬肉の大きな特徴のひとつです。
▼生産の流れはどうなっているの?
「カナダ産国内肥育」となる馬がカナダからどのように日本に来るのかなどを、一例をあげてみます。
まず、カナダで2歳前後まで育てた馬を空輸で生体を日本へと運びます。そして、日本のメーカーが3~5歳まで肥育します。それから各地に「カナダ産国内肥育」の馬肉として出荷しています。
あくまでもこれは一例で、何歳の馬を輸入するのか、国内で何歳まで肥育するかはケースによって異なります。
▼「輸入」の馬肉も欠かせない存在
枝肉換算の輸入量は国内の枝肉生産量を上回っていて、日本で食される馬肉は海外からの輸入によっても支えられています。
しかも、カナダなどのメーカーは日本向けの生産方法も取り入れ、より品質の高い馬肉を生産しているといいます。
もちろん、「輸入」と一口にいっても品質は全て同じではありません。それは「国産」と「カナダ産国内肥育」も同じになります。