1トン近い体重の重種馬とは?
▼馬肉を扱うにはまず「重種馬」と「軽種馬」を知ること
世界の馬の品種は細かく見ていくと100種類以上ともいわれていますが、馬肉を扱う際に知っておいてほしいのは、「重種馬」と「軽種馬」という大きな分類があることです。
馬肉は、重種馬と軽種馬のものが流通していて、それぞれで肉質が異なってきます。
なので、もし馬肉を扱おうとしている飲食店の方などは、まずはこの二つの違いをしることが大事になってきます。
▼「重種馬」ってどんな馬なの?
「重種馬」と「軽種馬」は体格の違いで分類されていますが、その名の通り、重種馬の方が体重は重いです。つまり、体が大きく、食用で出荷される際は800kg~1tもの大きさまで肥育されます。
1tもの大きさとなると間近でみるとかなりの迫力があります。それだけ肉づきがよくサシが入りやすいです。
ですが、体が大きいわりに、性格は温厚で人懐こく、従順で細やかな感情の機敏を備えているんですよ!
主な品種としては、ブルトン・ペルシュロン・ベルジャンなどがあり、これらの交配種が多く肥育されています。
▼“本場”熊本の馬刺しは「重種馬」
熊本の馬刺しの特徴はなんといっても「サシ」。重種馬はサシが入りやすいので、熊本の馬刺しはほとんどが重種馬です。
軽種馬はサシがない赤身が特徴なので、福島や会津地方の方が熊本に来て、馬刺しを食べてみると見た目から違いがわかると思います。
見た目だけではなく味も異なるので、それぞれの地域にあった薬味、食べ方でぜひ食べてみてください。